手をうごかす
ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)へ「キギ展」を見に。
なんという情報量とデザイン量
目がくらむほどの世界でした。
そしてなにより植原亮輔氏と渡邉良重氏のお二人が、
これまでに関わられたお仕事とそれをとりまく人と人のやり取りが
とても伝わってくる展示になっているように感じました。
デザインだけでなく何かを誰かと一緒につくり出す時
完成したものからは想像もできない程の様々なドラマが背景にあるかと思います。
それがとても充実したものだと感じられるモノづくりをされてきたのだと展示を通じて感じたのでした。
お二人が露出度の高い数々のお仕事をされるにあたり
本当に、考えて考えて 描き込み続けておられるのがよく分かりました。
PCソフトが主流になり学生や若いデザイナーに「手で描く」ということが
ある時期から離れているように感じたことがあります。
でも時代はめぐり基本である「手で描く」ことがここ3年ほどで再来したように思えます。
若い人々が憧れるお二人がこんなにも手を動かしていることが
本当に素敵だなと思いました。
モノを作る原点はやはり『手』にあると
今回の展示を通してあらためて思わされた気がします。