下條ユリ「メメント・モリ」へ

下條ユリさんの展示「Memento Mori(メメント・モリ)」を見に浅草へ。

メメント・モリDM

メメント・モリDM

会場となっているギャラリー・エフ 浅草
1998年に文化庁登録有形文化財に登録された、
江戸時代末に浅草雷門に建てられた土蔵を再生したアートスペース。
絵画のみならず音楽、伝統芸能、パフォーマンスなど
国内外のアーティストが展覧会などを開催しています。
カフェ・バーも隣接された様々な姿を持つ場所です。

「メメント・モリ」(古代ラテン語の警句):死を思うこと、生を思うこと。

東日本大震災が起き、復興ままならない瓦礫から桜が咲いた。
終わりと再生をくりかえす自然の摂理に力を貰った下條さんは
桜の花びらをただただ描きはじめ、メメント・モリが生まれてきたそうです。

 

—見る側がどう感じるか自由—
と記してくださった下條さんのお言葉に甘えて
自分の気持ちと素直に向き合って拝見させてもらいました。

 

『いのち』とは日々私たちと一緒にあるものだけれど
一緒過ぎて、さらに自身の一部過ぎて
逆に命を「感じる・考える」というのはある意味遠いことのように思います。

「あちら側」と「こちら側」を見つけることは不可能だろうし
これがそうだ、という明確な答えもない。

エフの蔵に凛として置かれた作品を見て思ったのは
[生まれてきた命/消えてゆく命]があちら側とこちら側の関係だとするならば
[生まれる前の命/生まれてきた命]もまた、あちら側とこちら側だと感じたのです。
なぜだか、あの蔵のなかでは自分の力で立っている・座っているという感覚がしませんでした。
ちょっと浮いているような、浸かっているような…
それでいて包まれているような空気で、なんだか胎内にいるような感覚でした。
まるで生まれる前の胎内で、じっと『いのち』を抱いて考えているような。。。
うまく言葉にできない、体と心の奥に広がる熱と空気がありました。

あまりにも身近でそして遠い『いのち』
その存在をあらためて自身のなかでじんわり想い向き合うには
下條さんの絵とギャラリー・エフの『生き続ける蔵』がぴったりの場所なんだと思います。

そして、「チーム銀次」として福島に残されている犬・猫などの動物に
ご飯を届ける活動を続けていらっしゃるギャラリー・エフ浅草さんに
敬意を表したいと思います。

 

会場:ギャラリー・エフ 浅草
住所:東京都台東区雷門 2-19-18
http://www.gallery-ef.com/

下條ユリ「メメント・モリ」
2014年3月12日(水)~4月6日(日)

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です